2026年6月から適用開始※となるEUの「包装・包装廃棄物規則案(PPWR)」が注目を集めています。
この新たな規制は、日本からEUに輸出される食品や飲料にも大きく影響を及ぼすと考えられています。
※正式には、EU理事会が本規則案を採択したのが2024年12月で、「18カ月後から段階的に適用開始」とされています。
規則案には以下のような内容が盛り込まれています:
2030年および2040年目標:リサイクル素材の使用比率を段階的に引き上げる(例:2040年までに使い捨てペットボトルの最大65%にリサイクル素材を使用)
過剰包装の削減:包装の重量や容積を最小限に抑え、不要な包装を排除すること
有害物質の制限:PFAS(パーフルオロアルキル化合物など)を一定量以上含む食品接触用包装材の使用制限
こうした規制のなかで話題となったのが、日本酒をはじめとする瓶入りアルコール飲料です。
実は、日本からEUに輸出される食品の中で最も多いのはアルコール飲料(2022年時点)。
当然ながら「日本酒も瓶で輸出できなくなるのでは?」と業界には不安の声が上がっていました。
しかし、2024年3月に発表された最新の規則案で、
ワインや蒸留酒などとともに日本酒も除外対象に含まれることが明らかになりました。
✅ 良かった!これまで通り瓶で輸出できる!
除外されたとはいえ、今後も容器の環境負荷軽減は世界的な潮流です。
いつ、どんな製品が対象になるか分かりません。
今後は、「環境に配慮したパッケージ」や「軽量・省資源な容器」への対応が求められる時代。
メーカーや輸出業者は、柔軟なパッケージ形態の見直しや、サステナブルな素材選びを意識していく必要があります。
日本酒などの瓶には、紙のラベルシールが多いですが、シュリンクフィルムを取り入れているところも増えてきています。
理由の一つには、シュリンクならフィルムを綺麗にはがせるので、ラベルシールのように跡が残ることなく分別しやすい、ということもあるようです。
消費者自身でモノマテ化(容器を単一素材にすること)ができるので環境に優しい包装というわけです。
シュリンクフィルムが瓶からきれいにはがれる様子
日本酒の実績が多数あるシュリンク装置です。動画はこちら
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