特にBtoBの世界では、「この映像を見てすぐに買いたくなる!」というわかりやすいアクションはほとんどありません。再生回数が多い=売上が上がる、というわけでもない。
むしろ、少ない再生回数でも“刺さる人に刺さる”ことで、ニッチな分野で新しい市場を開拓する──そんなケースも珍しくないのが映像の面白いところです。
とはいえ…
「効果が見えないものにお金かけるのはちょっと…」
「費用対効果、どうなってるの?」
「動画は効果が見えにくい」と思われがちな中で、どうしても社内で説得が必要なときに“使えるかもしれない”事例をご紹介します。
本当は、動画の価値って数字では測りきれないものだと思っています。
でも、「数字で説明して」と言われてしまう場面もあるのが現実…。
そんな時に、今回の事例が少しでも背中を押す材料になれば嬉しいです。
これは弊社自身の話なのですが、主力製品であるシュリンク装置の紹介映像の事例です。
この映像は以下のようなシーンで活用してきました:
商談の冒頭に再生してイメージ共有
商談後のメールにリンクを添付
展示会ブースでループ再生
ホームページに常時掲載
営業が様々な場面で使い続け、13年間で再生回数は18万回を突破。
しかも、動画は劣化せず、むしろ長く使うほ費用対効果の面でも、そのコストパフォーマンスは向上していきます。
“長期投資型の営業ツール”として、今も第一線で活躍しています。
展示会ブースでの取材企画の事例もご紹介します。
弊社では、展示会の現場でプロのリポーターが企業担当者にインタビューする3〜5分の映像を企画・制作しています。ある企業さんでは、その映像を展示会後に「来られなかった顧客リスト」へメール送付。
再生数は約100回──数字としては多くはないかもしれませんが、その企業の担当者はこう話してくれました:
「展示会の出展+装飾に約300万円かけて、当日話せたのは約300人。
映像は19万円で制作して、さらに100人に製品を紹介できた。
これはすごい効率ですよ。」
映像1本が“第2の営業日”を生み出したと捉えることもできますね。
全国に3拠点の工場をもつ、ある製造業の会社さんでは、新入社員のために毎年「見学研修」を行っていました。
飛行機・新幹線・宿泊・日当…
社員15名×1人10万円=毎年約150万円の出費
これを、それぞれの拠点を紹介する会社案内映像に置き換えました。
映像では、現地の雰囲気・設備・技術内容・製品がどのように社会に貢献しているかを丁寧に可視化。「実際に行く以上の情報が詰まっている」と好評で、研修の質を落とさずに大幅なコスト削減に成功しました。
動画は本来、「広告のように即効性のある数字」を追うためのツールではありません。
目には見えないけれど、じわじわと効いてくる“コミュニケーション手段”だと思います。
とはいえ、現場では「費用対効果は?」「数字で示して」と言われることもありますよね。
もし今、
「映像を作りたいけど、社内が渋っている」
「上司に“意味あるの?”と言われて困っている」
そんな状況でしたら、今回ご紹介した事例が何かしらのヒントや、社内での話のきっかけになればうれしいです♪