弊社は映像制作を行う会社ですが、もともと機械メーカーでもあるので、
毎年数回展示会に出展しています。
展示会では、
・ブース前を素通りされる
・説明できる人数に限界がある
・商談につながらない
そんな課題があるあるですよね。
製造業の展示会で成果を出している企業の多くが「動画」を活用しています。
しかし、ただ流すだけでは意味がありません。
集客を狙うのか、商談につなげるのか、信頼を築くのか。
目的に応じて設計することで、はじめて“機能する展示会動画”になります。
本記事では、製造業の展示会動画について、
成功事例や費用相場も交えながら、目的別の設計ポイントを解説します。
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目次 |
展示会では、来場者は数秒でブースを見るかどうかを判断します。
動画には、
・視覚的に目を引く
・無人でも説明できる
・難しい技術を短時間で伝えられる
という強みがあります。
実際に、表面処理という専門性の高い技術を扱うメーカー様では、
「ブース前を素通りされてしまう」という課題を抱えていました。
何をしている会社なのかが一目で伝わらないことが原因でした。
そこで、
・化学結合の様子をアニメーション化
・タッチパネルや金型離型などの使用シーンを明示
その結果、動画を見て立ち止まる来場者が増え、
ゆっくり歩きながら視聴する姿が目立つように。
動画が流れている間にスタッフが声をかけられる余裕が生まれ、
名刺交換の機会が増えたというお声もいただきました。
展示会動画は、単なる説明ツールではなく、
“声をかける時間を生み出す装置”にもなるのです。
展示会でまず必要なのは、
”関係がありそう”と自分事に感じてもらうことです。
✖会社紹介をそのまま流す
よく見かけますが、明確な目的がなく既存の会社紹介映像を使うのは得策とは言えません。
さらに、数分で完結しない長尺の映像は最後まで見てもらえず、
結果として伝えたいポイントが伝わり切らないので注意です。
ある解凍機メーカー様の事例ですが、
既存の約10分の会社紹介映像をそのまま使うには長すぎる、
そこで、展示会用に5分の映像に再構成しました。
・実際の解凍シーンを多用
・独自機構はアニメーションで可視化
結果として、足止めの効果だけでなく、
その場で実演ができない大型機械の説明も映像が補ってくれました。
展示会動画は“展示会専用に設計する”ことが重要です。
課題
EV・PHV用の急速充電器という専門性の高い製品。
特に「2プラグで2台同時に給電できる」という強みはあるものの、
構造や仕組みを言葉だけで説明しても伝わりにくいという課題がありました。
制作内容
・フルアニメーション
・2プラグで同時給電できるところを推しポイントに
・実際の利用シーンを想起させることで、同時給電の価値が伝わりやすく
技術的な仕組みを「動き」で見せることで、構造を直感的に理解できる設計にしました。
目的
“フライといえば○○”という市場でのポジションを確立したい。印象付けたい。
制作内容
・実際の導入企業の社長インタビュー
・現場のリアルな声を紹介
ポイント
展示会に限らずですが、
「自社と似た会社が実際に導入している」という事実が
大きな安心材料になります。
導入事例は、製品説明よりも強い“信頼の証明”になります。
課題
海外にどう伝えるか。
商品は、線路上の異変を検知し、
アラートだけでなく状況をリアルタイム確認できるシステム。
制作内容
・前半フルアニメーション、言葉ではなく視覚的に伝える
・日本向けでは「安全」を訴求している商品
・一方、海外向けでは「Easy(使いやすさ)」を前面に
国民性を意識し、訴求軸を変更しました。
アニメーションで直感的に理解できるため、
言語の壁を越えて集客に活用できたとの声をいただきました。
海外展示会向けの動画では、
✖日本語を翻訳する。
〇言葉だけでなくイラスト・アニメで「可視化」して伝える。
展示会動画で最も重要なのは、「何のために作るのか」を最初に決めることです。
目的によって、構成も演出も大きく変わってきます。
→ インパクト・視覚演出重視
とにかく「足を止めてもらう」ことが最優先というケース。
厨房機器メーカー様では、展示会最大級のブースに、
50インチ以上あるモニターを4枚連結した特大ディスプレイを設置。
炒めシーンをスローモーションで迫力ある映像に仕上げ、
黒背景で職人の“匠感”を演出しました。
さらに実演提供を行っていたため、香りの効果もあり
会場内でも特に目立つブースとなりました。
このように、集客目的の動画は
「理解」よりもまず「視覚的なインパクト」が重要です。
→ 課題提起・ニーズ喚起
商談につなげたい場合は、
「こんな課題ありませんか?」と来場者に問いかける構成が効果的です。
インフラ向けのITソリューションを提供する企業様では、
道路標識の点検を効率化するアプリを紹介する際、
動画冒頭で共感を呼ぶ課題提起を行いました。
展示会後も営業ツールとして活用され、
1,000回以上再生されるコンテンツとなりました。
商談目的の動画では、
“自分ごと化”させる設計がカギになります。
→ 導入事例・実績訴求
信頼を獲得したい場合は、
「どこで使われているのか」を具体的に見せることが効果的です。
厨房機器メーカー様の「機器探訪」をテーマにした動画では、
イラストで表現した仮想の町の中を巡りながら、
さまざまな店舗で同社製品が使われている様子を紹介しました。
個別の機能説明ではなく、
“町のあちこちで使われている”という広がりを見せる構成です。
「同じ業界、似た現場で実際に使われている」ということが分かると安心材料になります。
信頼獲得を目的とする場合は、
製品スペックよりも“導入事例”や”実績”を前面に出す構成が効果的です。
・集客動画なのに説明が長い
・商談動画なのにインパクトだけ
・信頼獲得なのに実績が分からない
こうしたズレが、狙った効果を得られない原因です。
展示会動画は、
「伝えたい内容を盛り込む」ではなく
「目的に合わせて設計すること」が成功のポイントです。
すでに会社紹介動画や製品紹介動画がある場合、または画像など素材を提供できる場合、
それらを使って構成する方法があります。
費用目安:数十万円台〜
編集費用がメインなので、比較的コストを抑えつつ、
展示会専用に最適化できる方法です。
難しい技術や仕組みを可視化する場合、
フルアニメーションや一部アニメーション制作が有効です。
さらに、表現の自由度が高く存在感を出しやすいため、
「来場者の視線を強く惹きつけたい」という際にも使えます。
費用目安:100万円~300万円
素材が少なくフルアニメーションに近づくほど費用は高くなります。
製品を実際に撮影したり、導入事例インタビューを入れる場合は、
撮影・構成・編集を含めた制作になります。
費用目安:100万円前後~200万円台
製品紹介映像として二次利用もしやすいので、
長期的に使うことで費用対効果が上がります。
(二次利用例)
・HP掲載
・営業ツール
・YouTube活用
注意点として、撮影スケジュールの調整が必要になるため、
展示会の少なくとも3か月前には準備を開始しておくことをおすすめします。
目的によりますが、30秒〜3分程度が目安です。
集客目的であれば短くインパクト重視、
商談目的であれば3分前後で課題提起まで行う構成が効果的です。
理想は展示会の2〜3ヶ月前です。
構成設計、撮影、編集、修正の期間を考えると、直前では十分な設計ができません。
また、ブース設計と連動させるためにも、展示会出展が決まった段階で相談するのがおすすめです。
有効です。
ただし、言語に頼るのではなく、アニメーションやイラストなど視覚的に理解できる構成が効果的です。
上記の事例であったように、日本では「安全」、海外では「Easy(使いやすさ)」を前面に出すなど、
訴求軸を調整することも重要です。
展示会動画の成果は、設計で決まります。
集客・商談・信頼獲得など、
目的に応じて制作することが重要です。
展示会動画をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。