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日本酒×海外市場の壁と、意外な共通項「フルシュリンク」

海外で飲まれる日本酒日本酒は海外で高値で売られている。
最近、そんなニュースを目にする機会が増えてきました。

一方で、弊社のシュリンク装置にお問い合わせをくださる酒蔵の皆さまと実際にお話ししていると、
別の現実が浮かび上がってきます。
それは、「海外に売るのは、決して簡単ではない」という率直な声です。

海外バイヤーへの売り込みが難しい。
現地の小売店で取り扱ってもらうまでのハードルが高い。
そもそも商談のテーブルに乗るまでが遠い。

「売れている・売れていない」という以前に、
“まず知ってもらうこと”そのものが、大きな壁になっている。
多くの酒蔵さんが、そう感じておられるようです。


海外の売り場では、日本酒の違いが分かりにくい

日本人にとっては、
東北のお酒と九州のお酒では味わいが違う。
産地や蔵の違いを楽しむ文化があります。

しかし、海外の現地の方から見るとどうでしょうか。

    • 日本酒はすべて同じように見える
    • ラベルに何が書いてあるか分からない
    • 違いが伝わりにくい

そんな状況からスタートするケースも少なくありません。

だからこそ、海外進出においては
「どう魅せるか」がとても重要になってきます。


高級感を「古酒」で魅せる

弊社のシュリンク装置を導入されたA社は、琉球泡盛を製造する酒蔵です。
海外展開を進めるにあたり、あえて「古酒」という切り口で商品を魅せていました。

泡盛の中でも、時間をかけて熟成させた古酒は価値が高い。
その特徴を分かりやすく伝えるために、

    • 高級感を意識したボトルデザイン
    • プレミアムラインとしての世界観
    • 国内向けとは異なる見せ方

を採用されています。

単に「日本のお酒」ではなく、「時間をかけて熟成させた日本の古酒」、
それが伝わるようにどう魅せるか。

海外の売り場を想定したデザイン設計だと感じました。


現地文化に寄せた「赤」のデザイン

B社は、日本酒をベトナム向けに展開している酒蔵です。ベトナムの旧正月花祭りの様子
(画像:ベトナムの旧正月の風物詩、花祭りの様子)

特に印象的だったのが、
春節(旧正月)の贈り物用商品として販売された一本でした。

この商品のパッケージ制作では、
私たちもシュリンクフィルム制作をお手伝いしました。

選ばれたのは、
瓶全体を包む、非常に印象的な「赤」を基調としたデザイン。

ベトナムでは、
赤はおめでたい色、縁起の良い色として親しまれています。
さらにベトナムのスーパーでは、
日本と比べてもカラフルな目立つ色の商品が多く並んでいます。

日本人にとってなじみのある
「白いラベルに筆文字」という日本酒の定番スタイルからあえて離れ、
現地の文化や売り場を前提に考えられたデザイン

そこに、
「海外の売り場でどう見えるか」を最優先に考えた姿勢を感じました。


2社に共通していたポイント:フルシュリンクという選択

A社・B社、魅せ方は異なりますが、パッケージの観点で共通していた点があります。

それが、
フルシュリンク(瓶全体をシュリンクフィルムで覆う包装形態)を採用していることでした。

ボトルの一部ではなく、
底から口までを一枚のフィルムで包むことで、

    • デザイン範囲が広がり、自由度が高まる
    • ボトル全体で世界観を表現できる
    • 遠目でも印象に残りやすい

といったメリットがあります。

海外進出を進めている酒蔵さんや、高価格帯の商品を扱う酒蔵さんが
この手法を選ばれている理由が、よく分かる気がしました。


おわりに

海外進出というと、どうしてもハードルが高く感じてしまいます。

ですが今回の事例から感じたのは、「最初から正解を知っているわけではない」ということ。

    • どう魅せれば伝わるか
    • 何を強みとして打ち出すか
    • 現地の文化や売り場をどう捉えるか

そうしたことを一つひとつ考え、国内向けとは違う見せ方に挑戦している。

その積み重ねが、海外への一歩につながっているのだと思いました🌸

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