近頃、シュリンクフィルム業界では、原料価格の高騰や供給不安の影響から、一部メーカーで新規注文の受付停止や供給制限、大幅な価格改定などが相次いでいます。...
シュリンクラベル缶のメリットとは?小ロット限定商品。海外展開で採用が増える理由

こんにちは、日本テクノロジーソリューションメルマガ担当井上です。
弊社はシュリンク装置メーカーなのですが、最近、クラフトビールや日本酒、清涼飲料などを中心に、「シュリンクラベル缶」の採用が増えています。
実際に当社にも、
- テスト販売用の商品を小ロットで作りたい
- イベント限定の商品を作りたい
- コラボ商品を短期間で展開したい
- 海外向けの商品を缶で販売したい
といったご相談が増えています。
なぜ今、シュリンクラベル缶が選ばれているのでしょうか。
今回は、印刷缶やシールラベル缶と比較しながら、シュリンクラベル缶のメリットについて解説します。
目次
シュリンクラベル缶とは?
シュリンクラベル缶とは、無地のアルミ缶に印刷済みのシュリンクフィルムを被せ、加熱収縮させてラベルを密着させた缶のことです。

スーパーやコンビニで見かけるような缶商品は、印刷缶が多いです。
クラフトビールの店舗では、無地の缶にラベルシールが貼ってあるものも見かけたりします。
印刷缶、シール缶、シュリンク缶がある中で、シュリンク装置メーカーがシュリンク缶のメリットをまとめてみました。
メリット① 印刷缶と比較して小ロット生産に適している
弊社に以前来たお問合せの中に、
大学のゼミとスーパーで共同開発した数量限定の缶飲料をシュリンクで作りたい、というご相談がありました。
シュリンクラベル缶の最大のメリットは、小ロットで商品化しやすいことです。
印刷缶の場合、缶メーカーで直接印刷を行うため、ある程度まとまった生産数量が必要になります。
そのため、
- テスト販売
- 地域限定商品
- 季節限定商品
- コラボ商品
などを作る場合、在庫リスクが課題になります。
もし販売が想定より伸びなかった場合でも、印刷済みの缶は他の商品に転用できません。
一方、シュリンクラベル缶であれば、無地缶を共通で使用し、ラベルだけを変更できます。
そのため、
- 少量から商品化しやすい
- デザイン変更しやすい
- 在庫リスクを抑えられる
といったメリットがあります。
メリット② シールラベルと比較して表現力が高い
小ロットであればシールラベルを貼る方法もあります。
しかし、デザイン表現という点ではシュリンクラベル缶に大きなメリットがあります。
シールラベルの場合は、ラベルを貼れる範囲に制限があります。
一方、シュリンクラベルは缶全体を覆うことができるため、
- 360度全面デザイン
- 写真やイラストを大きく表現
- 印刷缶と同様の見た目で陳列した時に見劣りしない
といった特徴があります。
【参考】
弊社のお客様で、無地缶の元の光沢感を利用し、透明のフィルムを使って高級感も出しつつ
オリジナル感もあるパッケージにするという、上手な使い方をされているところもありました。

メリット③ 環境に配慮しやすい
環境対応の観点からも、シュリンクラベル缶は注目されています。
印刷缶の場合、缶本体に直接デザインが印刷されています。
一方、シュリンクラベル缶は、
- 無地のアルミ缶
- シュリンクフィルム
を分離することができます。
昨今、よく聞かれる「モノマテリアル」にも貢献していると言えます。
モノマテリアルとは、単一の素材という意味なのですが、例えば、印字缶はインクとアルミ缶が混ざってしまった状態なので、本当に素材レベルまでリサイクルできるという面では、シュリンク缶は環境に良い包装形態です。
簡単に分別できるのがポイントです。
また、無地缶を共通で使用できるため、余剰在庫の削減にもつながります。
環境配慮やサステナビリティへの取り組みが求められる中で、こうした点もシュリンクラベル缶が選ばれる理由になっています。
シュリンクラベル缶だからできる市場展開
これらの小ロット対応、デザイン自由度、環境配慮という特徴を活かし、シュリンクラベル缶を使った市場展開が面白いです。
■イベントや展示会で配布するノベルティ缶
企業イベントや展示会向けの限定缶として活用されています。
短期間だけ使用するデザインでも、小ロットで製作できるため導入しやすいのが特徴です。
■アイドル・アーティストとのコラボ缶
期間限定のコラボ商品は販売期間が短く、需要予測も難しい商品です。
シュリンクラベル缶なら必要数量だけ製作できるため、在庫リスクを抑えながら展開できます。
サントリーのオリジナルラベル缶は、調べてみると数多くのアーティストやアニメのキャラクターがコラボしていて、
これはラベルシールを使用していますが、シュリンクも今後増えていくのではないでしょうか。
引用:https://nissy.jp/news/2218/
■海外輸出向けの飲料商品
日本酒やクラフトビールを海外に輸出する際、瓶は重量があり、破損リスクもあります。
缶であれば、
- 軽量化による輸送コスト削減
- 破損リスクの低減
- 保管・物流の効率化
が期待できます。
さらにシュリンクラベル缶なら、輸出先ごとにデザインや表示内容を変更しやすいため、海外展開との相性も良いと言えます。
まとめ|シュリンクラベル缶のメリットと特長を生かした展開
シュリンクラベル缶には、
- 小ロット生産しやすい
- 在庫リスクを抑えられる
- デザインの自由度が高い
- 環境に配慮しやすい
というメリットがあります。
その結果、
- テスト販売商品
- イベントノベルティ
- コラボ商品
- 海外輸出向け商品
など、従来は商品化が難しかった企画にも挑戦しやすくなっています。
最後に|シュリンクラベル缶の自動化設備をご紹介

そもそもシュリンクってどういう仕組み?
冒頭にもご紹介しましたが、シュリンクラベル缶の作り方は、
無地の缶にデザインしたフィルムを被せて、熱を加えてフィルムを縮めます。
この熱を加えるという工程では、
工業用の、威力の強いドライヤーを使って手作業で縮める方法もありますが、大変な作業になります。

熱旋風式シュリンク装置TORNADO®がシュリンク缶に適している訳
私たち日本テクノロジーソリューションが開発した、「熱旋風式シュリンク装置TORNADO®」は、
蒸気を使わずに熱だけで美しくシュリンクできることが特徴で、
大手食品、化粧品メーカーなどに1,000台以上導入されている装置です。
クラフトビールなど缶のシュリンク用に導入された実績も多数あります。
シュリンクラベル缶の製作にTORNADO®が選ばれる理由
・置くだけ簡単コンパクト
・調整が簡単、誰でもできる
・瓶やボトル、ワークが変わっても利用できる
また、2026年6月現在、「中小企業省力化投資補助金(カタログ投資型)」の登録商品となっています。
カタログに載っている製品を導入するなら補助対象になる、という制度です。
熱旋風式シュリンク装置TORNADO®は省力化効果を国に認められている製品ということになります。
この補助金制度の期間は、27年3月末までと言われていますが、
今が賢く導入するチャンス。
気になる方はまずはご相談ください♪